2011年 09月 05日
「悪人」先日「悪人」をみた。モントリオール世界映画祭で深津絵里さんが最優秀女優賞をとって話題になったのは記憶に新しいよね。深津絵里、満島ひかり、樹木希林と、好きな役者さんがでているので、これはみなければと思っていた。 役者が実力あるからということもあるけれども、役者さんのよさが前面にだしているところがよかったな。岡田将生君はピュアな役の他、「告白」の熱血教師役やこういうちゃら男もできるのですねー。この人も幅の広い役者さんなのね。 (以下、ネタばれアリ) ラストに映る、朝日をみつめる妻夫木君の表情がたまらなくよかった。 誰が本当の悪人かどうこうよりも、あなたには大切な人がいるか?という問いかけの方が強く心に残った。無責任な世の中の空気や、自分の今までのことや今のこととか考えてしまうね。 天神や佐賀駅と、自分のなじみの深い場所がまんま登場してきて、地元の民としてはうれしい反面、よりリアルに感じられて、ずしんときた。切なくていたたまれない気持ちになったな。 ただ、心通じた人と二人で美しい朝日をみつめる祐一の表情と、理髪店の鏡を拭く妻の姿をみた旦那の姿は、希望。少し救われた。 ところで、警察が踏み込んだときの祐一の光代に対する行動はどうとればいいのか、映画をみ終わったときは判断がつかなかった。光代を自分から切り離し以前の生活にもどすための行為なのか、それとも もしかしたら自分が再び孤独になる際に支配されてしまった感情によるものなのか。原作の小説では前者のようですね。安堵。
by mackimber
| 2011-09-05 21:46
| 観たり感じたり
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