2015年 06月 14日
「篠山紀信展 写真力」をみに
数人から「よかったよー」と聞いていた篠山紀信展(山口県立美術館にて)。会期が今日までだったので、みに行ってきました。
篠山紀信さんの写真って「きれい」だとはおもうのだけれども、実はわたしあんまり興味がないのです。みていると心がうごく、アラーキーさんのとる写真の方が好き。 ただ、たいして知りもしないのにそう切り捨てるのもいかがなものかと、そして写真集や新聞広告などではなくもっと大きなサイズの写真を生でみてみたい!と思ったのですよね。行った結果、好みはかわらなかったけれども、おもしろかったです。 展覧会は、5部構成になっています。「GOD」「STAR」「BODY」「SPECTACLE」「ACCIDENTS」と続きます。 「GOD」「STAR」「BODY」では、被写体が著名な方々です。その方々がその立場のままで、うつくしく輝いてみえるようにとられていました。よく見知っている表情(紀信さんの写真は有名なので、どちらが先だかは分かりません)のポートレイトが続きます。 紀信さんは虚像をあばくといったことには関心がないようで、そういう流れでみたこともあり、次の「SPECTACLE」が興味深かったです。「SPECTACLE」の被写体は歌舞伎役者やお客様がいなくなった後のディズニーランドのキャラクターたち(ともに素顔ではなく、演技中・キャラクター中のままの状態)虚構の世界の人たちです。 ぐっとひきつけられました。 「虚構の世界には、虚と実の複雑な交錯が思いもよらない力強いリアリティをもたらすことがあるとし、写真によってフィクション化することで真実をうかびあがらせているからだといえるでしょう」との解説。なるほど・・・。写真って奥が深いですね。 ながくなるのでこのへんで・・・。
by mackimber
| 2015-06-14 17:56
| みたり感じたり
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