人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ウララカ

ブログトップ

「ぼくらの小松崎茂展」を観る。

「ぼくらの小松崎茂展」を観る。_a0023673_1291318.jpg週末は北九州のリバーウォークに行った(右の写真はリバーウォークから観た小倉城)。

11:00頃到着して、まずは北九州市立美術館分館(リバーウォーク内)に。「ぼくらの小松崎茂展」を観るためだ。これは今回リバーウォークにきた目的の1つ。旦那が観たがっていたのだ。

小松崎茂?(私は知らない)・・・と思っていたけれども、知っていた。子どもの頃から誰の絵とも意識せずに幾度も観たことのある絵を描いていた(もう亡くなられている)人だった。

小松崎氏は、戦後は子ども向け絵物語で一斉を風靡し、次いでSF、戦記物ブームでイラストレーションが大ヒット。プラモデルの箱絵を数多く描き、特撮映画のメカデザインなどでも活躍した方。きっとプラモデルの躍動感あるパッケージデザインをみたら、知らないと思っていたあなたも知っているかもしれませんね。

もともと日本画をかいていて絵物語を書くようになったとのこと。で、この方の絵のうまさにおどろく。絵物語の絵1つ1つが作品になっている。マンガよりも絵数が少ないだけその分凝れるともいえるのかもしれないが、1つの絵を見るだけでその絵から登場人物の立場や心情、人物がいなければ状況、匂いや速度がどどーんと想像できるのだ。小松崎ワールドに導かれる。

彼の世界観は野田秀樹さんが芝居で描く世界観と通じていた。大友克洋さんにも通じる。ケン・イシイさんにも(実際小松崎さんはケン・イシイのCDジャケットを手がけていてとてもあっていた)。なにかしらのかたちできっと多くの人にあたえているのだろうなと思った。

当時プラモデル業界に出遅れていたタミヤが小松原さんに箱絵を依頼。想像力をかきたてる箱絵。これは買いたくなるよなと思う。小松原氏にプラモデルの箱絵を依頼したタミヤもエライな。

特撮映画のメカや衣装のデザインも手がける。デザインだけみてもいいのだけれども、やはり想像力をかき立てる。TVキャラクターの商品化にも尽力。サンダーバードのイラストは代表作といわれているけれども、素敵だった。

1点1点に情熱を感じた。時代をつくった人がもっているパワーを感じた。

小松崎氏の描いた未来予想図の絵はがきを買って展示場をでた。
by mackimber | 2006-09-12 00:43 | 観たり感じたり | Comments(0)